月別アーカイブ: 6月 2011

Adapt VS Adopt クイズの解答

猫の写真について、動詞adaptとadopt のどちらがふさわしいかお考えいただけたでしょうか。(初めて当ブログにアクセスされた方は、前エントリーをお読みいただければ幸いです)

おそらく、adapt が正解だと思われた方が圧倒的に多いのではないかと想像します。

実はどちらを選ぶかは、文脈によります。正解は、想像していただいた猫の状況によってが違います。この点が、adapt とadopt が混乱を招く主な原因です。そう、ネイティブスピーカーでさえ取り違えてしまう所以なのです。

では、文脈を検討してみましょう。

Adapt が正解の状況とは?

猫がそもそもラジエーターのある部屋に住んでいて、寒いので身近なラジエーターを利用した場合

Adopt が正解の状況とは?

猫が初めてやってきた部屋にラジエーターがあり、暖をとるために利用した場合。

つまり、自分の手持ちのものや既存のものを利用するか、あるいは新しいものを探るかという点が、この紛らわしい単語のペアを正確に使い分けるための鍵となります。

ビジネスでも出番の多いAdapt VS Adopt の違いを確実に抑えていただけたかと思います!

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Adapt VS Adopt

英語には、混乱しやすい単語のペアがたくさん存在します。

その中でも悪名高きペアが、Adapt VS Adopt です。

ネイティブスピーカーでさえ混乱していて、MBAレベルのライティングでも間違っていることが多く、私も添削することが頻繁にあります。

意味は異なりますが、まったく同じように使用できるところが混乱の原因です。Adapt は、to を伴うことがありますが、下記のように無しでも使うことができます。

We adapted the technology(私たちはその技術を適応させた).
We adopted the technology(私たちはその技術を採用した).

それに加えて、ビジネスで両者ともよく使用しますから、クセ者ですね。

それぞれの単語の背景にある状況について、ベストセラー作家セス・ゴーディンが興味深い分析をしているのでご紹介しましょう。

Adapt:自分の持っているもので我慢する状況、防御的で恐れがあったり多少の煩わしさが伴う行動

Adopt:新しい考えや事物を求めて役立てようとしている状況、攻撃的で好奇心に満ちて行う行動

こんな解説は辞書にはありませんが、この定義を理解しておけば、Adapt と Adopt で混乱することはないでしょう。

このペアの発音区別について自信がない方は、この機会に確認されることをお勧めします。

さてここで問題です。上の写真の猫の行動は、Adapt VS Adopt?

答えは、次回発表いたします。

英語はシンプルから、ワンランク上を目指し続ける Part 2

シンプルな英語が大切な一方で、相手に本当に通じるように工夫していくことの重要性については、すでにお話しました。

それとは別に、シンプルさは、稚拙さとは異なることも覚えておくとよいでしょう。「当然だ」と思われるかもしれませんが、その混同が頻繁に起こっているのが事実です。

この例として、同じ表現の繰り返しがあります。よく繰り返されてしまうのが、”I can…, I can…, You can…, You can…” “I think…, I think…, I think…” “Let’s…, Let’s…,” でしょう。

確かにシンプルな表現で相手には通じているかもしれません。でも、シンプルと言うよりは幼稚ですから、相手に与えるあなたのイメージは決して良いものにはなりません。

“Can” や”Let’s” の繰り返しは、大人に向かって話しているよりは、小学校の先生が児童に向かっているような話し方ですし、”I think”の繰り返しは、自信がなく不確かさを相手に強調していることになります。それに単純に、能がない感じですね。

このような繰り返しはビジネスでは歓迎されるものではありません。まったく同じ意味のことを言葉を替えて相手に伝える工夫をすることは大事なことなのです。

自分が頻繁に使う表現について何通りかの別の表現を作っておくと、努力しておいて良かったという日が必ず訪れるはずです。

そのためのヒントは、日本人の知らないワンランク上のビジネス英語術 エール大学厳選30講 をご参考になさってください。

日本人の知らないワンランク上のビジネス英語術 エール大学厳選30講

英語はシンプルから、ワンランク上を目指し続ける

「要は、通じればいいのだから。」

ある程度、英語をアウトプットできるような方が持ちやすい考えです。

確かに、世界的にシンプルを好む時代。英語でもグロービッシュ時代と言われて、ツールである単純な英語が支持されています。

また「シンプルで分かりやすい表現こそ、力強く説得力があって人を動かせる」というのは、永遠に変わらない事実です。

ただし、落とし穴があります。

あなたがシンプルに話している時、相手に本当に通じているのでしょうか?

例えば、シンプルな単語に頼りきっていると、相手にはあなたの言いたいことが完全に伝わっていない可能性の方が高くなります。

もしあなたが「〜を言った」という意味で、動詞 said ばかりを使っていたらどうでしょう?

実は、said の同意語でありながらニュアンスの異なる動詞は、次のようにたくさんあります。このニュアンスの違いをすべて said に込めてしまうと、自分と相手の理解の間に誤差が生まれることは当然なのです。

stated, mentioned, disussed, expressed, pointed out, implied, indicated, informed, conveyed, confided, disclosed, revealed, passed on, confessed, suggested, advised, recommended, advocated, insinuated, hinted, proposed, warned

シンプルは、素晴らしいです。ただシンプルの質は、見極めなければならないということです。

英語の単純なアウトプットができるようになったら、そこから語彙、表現方法、戦術などについての簡単なひと工夫を少しずつやっていくことが有意義です。

英単語に関するこのひと工夫をコンパクトにまとめたのが、ドクター・ヴァンスの ビジネス・プロフェッショナルが使うパワー英単語100 です。コンセプトを真似た本は数多く出版されましたが、本書の現代ビジネス英単語セレクションを超えるものはないですね。まさに厳選に厳選を加えた一冊ですから、辞書のように長くご愛用いただけるでしょう。

ドクター・ヴァンスの ビジネス・プロフェッショナルが使うパワー英単語100

「英語の女神」を祭る寺院を建設中

写真は、何の銅像でしょう?

仏像ではないし、著名人の銅像というには、抽象的です。どちらかと言うと、ニューヨークの「自由の女神像」に、帽子をかぶせ、本を持たせたイメージといった感じです。

実はこれ、インド北部で社会的、経済的な階段を昇るのに恩恵があると信仰されている「英語の女神」なのです。

右手は見えないですが、ペンを掲げています。つまり、右手のペンと左手の本で学問があることを示し、帽子は、伝統的なインドの服とは不釣合いですから、伝統に挑戦する勇ましい態度のシンボルだそうです。またこの像は、コンピュータの上に立っています。

そして現在、この英語の女神を祭る寺院が建設中だそうです。

なぜ英語の女神がここまで崇拝されているかというと、多言語国家であるインドでは英語という共通語を使わずにコミュニケーションすることが、国内でもどんどん難しくなっています。それと共にグローバル化が進んでいますから、今から20年以内には、英語を話さない人はどんな職につくことも難しいだろうと予想されています。

この予測、まんざらでもなさそうです。今から約100年も前にもイギリスのある有名な作家も、英語というツールによって2020年までには世界中がつながることを示唆していました。

いずれにしても、2020年前後までに英語がさらに不可欠な手段となっているのは、疑う余地がなさそうです。日本を含め東アジアの国々で、社内公用語として広がっていくのはもちろん、シンガポールのように国家の公用語が英語にならざるを得ない状況もあるのではないかと、私は思っています。

参考:http://www.bbc.co.uk/news/world-south-asia-12355740