月別アーカイブ: 8月 2011

スピーキングで起こってしまう基本的文法の間違い

一ヶ月間余の滞日を終え、今日ニューヨークへ向けて発ちます。大型ハリケーンが、日曜日の午後2時にニューヨークに達する見込みですが、暴風域をなんとかかすめて無事に到着できることを願っています。

ところで….

頭で分っていてもついつい間違えてしまうのが、スピーキングの文法です。

TOEFLやTOEICの文法で高い得点を取っていたとしても、スピーキングの文法が正確だとは限りません。ところが逆にスピーキングの文法が正確だということは、堅固な文法力があると同義と考えていいでしょう。

その最も分りやすい例のひとつをご紹介しましょう。

1. I recommend you to go to Okinawa.

2. I recommend that you go to Okinawa.

私の日本滞在中に出会った方々やイェール大のアジアの留学生(新入生)の約90%が、スピーキングで 1のようにrecommend を使っています。その中には過去に留学経験がある方や海外就業経験がある方や英語上級者も含まれます。

でも1は文法的には誤りで、正解は2の方です。

ほとんどの方が頭ではご存知の文法だと思います。というのも、特にTOEFLでは頻出問題のひとつで、必ず点を取れる類の問題として抑えておくべき文法だからです。

スピーキング向上には、活性化というステップが絶対不可欠なのですね。英語を話す機会には、正確な文法の知識が、スピーキングで正しく活性化されているかどうかを見直すチャンスを作ることは大切なことです。

スピーキングでの間違いは指摘してくれる人が少ないのです。また一度身に付いた習慣は癖になりやすいので、同じ基本的な間違いを永遠に繰り返す可能性が高くなります。

スピーキングを見直してみたい方には、E-CAP(イングリッシュ・コミュニケーション・アセスメント・プロフィール)をお奨めします。スピーキングについて75項目という膨大な側面から評価し、向上のためのアドバイスまでしてくれる優れものです。

http://www.e-cap.net/jp/

プレゼンの緊張感を分析すると…

「プレゼンの前には胸が苦しいほどに緊張してしまう。」

社内会議における発表から、国際会議のような大舞台まで、プレゼンの前に過度に緊張する方は想像以上に多く、現に安定剤などに頼っている方も少なくありません。オバマ大統領やスティーブ・ジョブズのプレゼンが、21世紀のプレゼンレベルを極端に上げてしまった悪影響と言ってもいいかもしれません。

でもプレゼン前の緊張や重圧感を分析してみると、そんなに大したものではありません。

というのも「このプレゼンでヘマをしたら、殺す!」と本気で上司に言われない限り、プレゼンの緊張感というのは、自分自身で勝手に引き起こしているものだからです。

最初はプロジェクトチームの中で発表するのにさえ緊張していたのに、それがいつの間にかまったく平気になっていることに身に覚えがあるかもしれません。ところがプロジェクトチームの成果を全社内的にプレゼンするとなると、忘れかけていた過去の緊張感が蘇ってきます。

10人の前で話すためのノーハウをすっかり会得したあなたですが、100人以上の前で話すという新しい状況に緊張しているわけです。しかしこの状況もやがて過去のものとなり、そこに発展し続けるあなたがいることは確実です。

つまり自分が勝手に作り出している緊張は、単純に無視して正解です。

会話、少人数に向けたプレゼン、大人数に向けたプレゼンにおける技術的な違いを習得しておくと緊張感の緩和に役立ち、私の法人向けセミナーでは人気のトピックになっています。ご関心のある方は、是非ご相談ください。

発音には抑えるべき急所がある

夏休みに入られた方も多いのではないかと思います。この私もまだ日本におり仕事はしているものの、毎日いろいろな日本の風情を堪能しているので気分は十分にリラックスしています。

ところで先日ある病院を訪れたのですが、私を診察してくださったお医者さん(D) との会話は次のようなものでした。

D: When are you leaving here?

私:My first trip to Japan was 1987.

お医者さんは、英文で記した通り「いつ離日するのですか?」と聞いたのですが、私は「いつから日本に住んでいるのですか?」という質問だと受け取ってしまったんです。それで私は日本への最初の旅行について話し始めたというわけです。

どうしてそういうことになったかご想像いただけるでしょうか。

それは、leaving がliving と私には聞こえてしまったからです。もちろん When are you living here? というのは文法的にはおかしいです。

ですが、そこが人間の面白いところです。というのは人間というのは人の話を聞いた場合、文法の正確性から文の意味を考えるのではなくて、主要な意味を持つ単語の発音から意味を解釈しようとする傾向があります。

ここが「スピーキングには、文法より大切なものがある」と常々申し上げている所以です。

大勢の方が、自分ではleavingとlivingを正確に発音しているつもりなのですが、leaving は日本語の母音の長さより長いので、実際には短く発音してしまって相手を混乱させることが非常に頻繁に起こっています。

この例からもお分かりいただけるようにRice とlice のような文脈で取り違える心配のないペアについて発音練習するのは、合理的な方法ではありません。でもどちらの可能性もあるleavingとlivingやこの種類の他のペアの発音の違いは確実に抑える必要があります。

こうした急所を抑えるような発音を抑える本は、残念ながら市場に出回っていないのが現状です。私が書くしかないか、と思うこの頃です。

英語イントネーションのコツをつかむには?

英語を話す時、イントネーションを使っていらっしゃいますか?

正直に言うと英語のイントネーション使うことは、個別な音を完璧に発音するよりもずっと価値があります。

というのも、イントネーションは単純な音の高低をつけて英語らしくするだけではなくて、伝えたいアイディアと密接に関係しているからです。その上、リスニング能力向上にも役立ちます。詳しくは拙著 ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法 の第5章をご覧ください。

イントネーションをあまり使ってなさそうだという方は、今すぐ取り入れてみてください。あなたのスピーキングが生まれ変わることを、私が保証します。

ところで、日本語には英語と似たイントネーションは存在しないとずっと思っていたのですが、先日、英語にすごく似たイントネーションがあることを、ふとしたきっかけで知りました。

日本人が驚いたときに発する「エッ――――――――――――――!」です。

大きな驚きをするほどに、音は最も低いところから、徐々に最も高いところまで上がっていきます。これは、英語のイントネーションの感覚にそっくりです。

英語を話す際には、イントネーションにも気を配ってみてください。「エッ――――――――――――――!」という感覚が、驚いた時ばかりでなく日常的に重要になるのが、英語スピーキングなのです。