発音には抑えるべき急所がある

夏休みに入られた方も多いのではないかと思います。この私もまだ日本におり仕事はしているものの、毎日いろいろな日本の風情を堪能しているので気分は十分にリラックスしています。

ところで先日ある病院を訪れたのですが、私を診察してくださったお医者さん(D) との会話は次のようなものでした。

D: When are you leaving here?

私:My first trip to Japan was 1987.

お医者さんは、英文で記した通り「いつ離日するのですか?」と聞いたのですが、私は「いつから日本に住んでいるのですか?」という質問だと受け取ってしまったんです。それで私は日本への最初の旅行について話し始めたというわけです。

どうしてそういうことになったかご想像いただけるでしょうか。

それは、leaving がliving と私には聞こえてしまったからです。もちろん When are you living here? というのは文法的にはおかしいです。

ですが、そこが人間の面白いところです。というのは人間というのは人の話を聞いた場合、文法の正確性から文の意味を考えるのではなくて、主要な意味を持つ単語の発音から意味を解釈しようとする傾向があります。

ここが「スピーキングには、文法より大切なものがある」と常々申し上げている所以です。

大勢の方が、自分ではleavingとlivingを正確に発音しているつもりなのですが、leaving は日本語の母音の長さより長いので、実際には短く発音してしまって相手を混乱させることが非常に頻繁に起こっています。

この例からもお分かりいただけるようにRice とlice のような文脈で取り違える心配のないペアについて発音練習するのは、合理的な方法ではありません。でもどちらの可能性もあるleavingとlivingやこの種類の他のペアの発音の違いは確実に抑える必要があります。

こうした急所を抑えるような発音を抑える本は、残念ながら市場に出回っていないのが現状です。私が書くしかないか、と思うこの頃です。

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