月別アーカイブ: 9月 2013

成績インフレーション

th新学期が始まり、ここイェール大学で早々に衝撃的な統計が公表されました。

授業の成績評定は、 A-B-C-D-Fを採用しているのですが、1960年では グレードA という評価を得た学生の割合は、 わずか10%だったのですが…

2013年には、なんと64%まで膨張していたのです。ひどすぎるGrade inflationです。

成績インフレーションについての懸念は今に始まったことではありませんが、ここまではっきりと、クラスの半分以上の学生がグレードAを得ているというデータを見せつけられると、 さすがに問題の深刻化を痛感せずにはいられません。

その原因についてはさまざま言われています。例えば、1) 米国の賞賛好きな文化、2) 批判するよりも褒めた方が学習効果があるという心理学的誤解、3) 大学生の就職困難事情、4) 注意深く評価したり、細かく批評するよりも、良いグレードを与えるという楽な選択をする教師の怠慢などです。

このショッキングな統計で、私自身も授業でグレードAを 20% 以下の割合に抑えることを再確認しました。学生には嫌われてしまうかもしれませんが、評価は適正でなければまったく意味がないですから。