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ad hoc の意味と使用法

Latin on dollar bill最近、アジアの方々からのメールや話の中で、「アドホックad hoc 」という単語が、たびたび登場するようになり、大変興味深いです。

というのも、この単語はラテン語なのですが、英語圏では、最近特にシンプルで理解しやすい表現が好まれラテン語が除かれる傾向にあって、逆行しているように感じられたからです。

Ad hoc が英語として使用された最も早い記録は、1879年まで遡ります。

18世紀から20世紀中頃は、大学生なら誰もがラテン語を勉強していた時期でした。当時は、科学、文学、キリスト教の主要言語だったからです。

その頃の名残りとして、1782年にデザインされた米ドル札の裏側には、ラテン語が書かれています。 イェール大学の卒業証書は、1705年からずっとラテン語が採用されたままですし、また

ハーバード大学のモットーは、Harvard Veritas (truth)

イェール大学のモットーは、Yale Lux et Veritas (light and truth)

という具合に、英語にラテン語が混じっています。

ただラテン語を使用するのがピークだった時期は、今から100年以上も昔の話です。

現在ラテン語を学んでいる学生の主な目的は、複雑な英単語を認識するための補助くらいでしかありません。だから簡単なラテン語の意味が分からない英語ネイティブスピーカーもたくさん存在しています。

このような現状の英語圏で、ラテン語は含めて英語を話すと、ちょっと「これも見よがし」な感じが否めませし、敢えて使ってみたところで意味を誤って使用しているケースも非常に多くあり、コミュニケーションの支障となることもあります。

Ad hocの意味は、for this で、this は通常目的を指します。前置詞句でありながら、形容詞として機能します。つまり「その(特定の)目的のための」となります。

アジアの人々が今になって使い出しているのは、アドホックネットワークなどのようなIT関連用語からの影響でしょう。

でも英語を話したり、書いたりする際には、連発しない方が正解です。その代替として”customized” “special”を使用すると、フレンドリーで誰もが理解しやすい表現になります。

We organized a special (ad hoc) committee.
She created a customized (ad hoc) solution to the problem.

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