月別アーカイブ: 9月 2016

テキストメッセージのストレスから解放される技術

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携帯メール、ライン、スカイプなどと、ビジネスでも短いテキストを交換することが多くなっています。まるで会話しているかのようにスピーディーに。

簡単に感じられますが、実は難度が結構高いのです。

なぜでしょうか?

リアルな会話のように、表情や声や語調を伝えたり、読んだりすることができないためです。

短いテキストだけで、自分のリアクションを伝え、相手のリアクションを推測しなければならない。

もちろんプライベートなら、絵文字やスタンプを使って自分の気分を示すこともできるでしょう。でも、ビジネスではどうしましょうか。

ひとつの方法には、LOL (laughing out loud) や OMG (Oh, my God) を使うことです。どういったものがあるのかは、テキストメッセージの略語50 を参考にしてください。

でも略語を覚えなくとも、誰でも知っている短い単語で自分のリアクションを伝える方法もあります。

具体的に言うと、7つのリアクションを表現する短い単語を使って応答することです。

次のようになります:

 

1.ugh (難題や予想外のことに対してフラストレーションを表現する)

A: The museums are closed on Mondays.

B: ugh

 

2.thinking (考え中であることを伝える)

自分が考え中であることを伝えないと、相手はなぜ返答がないのかが分かりませんから敢えて伝えてあげることは大事です。

A: What should we do?

B: thinking

 

3.checking (情報をまとめていることを伝える)

自分が懸命に調べものをしていたとしても、それを教えてあげないと、相手にはあなたが何をしているのか分かりませんから伝えてあげましょう。

A: When are you available in the next week?

B: checking

 

4.oh (知らなかったことへの驚きを伝える)

A:  Tomorrow I’ll be taking a day off.

B:     oh

 

5.wow (感動を伝える)

A:     The presentation received a standing ovation.

B:     wow

 

6.ok (承認することを伝える)

A:    You have to walk about twenty minutes.

B:    ok

 

7.right (同感することを伝える)

A:   The place will be very crowded.

B:  right

 

少しの工夫ですが、テキストメッセージでのリアクションの空白が埋まるので、懸念材料やフラストレーションが解消されてコミュニケーションは断然スムーズに進みます。

英語で紹介していますが、日本語でも、中国語でも同じことです。

Reform と Renovation の区別

before-and-after-gambasca-renovating-in-italyディスる、コンセンサス、アンビバレントなど、やたらと日本語に英語が混じる今日この頃。

和製英語なのか、本来の英語なのか、混乱してしまったとしても不思議じゃありません。

でも英語を話す時にはおかしな間違いにつながる可能性がありますから、ビジネスパーソンは注意が必要です。

例えば、reform と renovation の違いはご存知でしょうか。

日本の建築関係のウェブを総合すると、日本語では、

  • リフォームとは、小規模な改修
  • リノベーションとは、用途や機能変更まで行う大規模な改修

という意味で使われています。

しかし、この日本語での意味をそのまま英語に持ち込んでしまうと、相手は理解できなくなります。

なぜか?

Reform という言葉は、人間や人間にまつわる行動や慣習や組織に対して使えますが、建物に対しては使いません。

そう、家のリフォームなんて、英語ではあり得ないのです。

英語では、小規模でも大規模な改修でも、家の renovation となります。

ただし、「既存のデザインやレイアウトや用途変更など、いわゆる形状を変える大規模な改修」という意味を伝えたい時は、remodel という単語を使って、それ以外の renovation と区別することができます。

英語についてまとめてみましょう。

  • 小規模、大規模な改修はすべて、renovation
  • 大規模な改修については、remodel を使って大幅な変更を伝えることができる

となります。

たかが単語、されど単語。正確に伝えてこそ、効果的なコミュニケーションが成立し、あなたの影響力が高まります。

あなたの影響力を高めてくれる単語を最速最短でマスターしたい方は、ビジネスプロフェッショナルが使うパワー英単語100 が役に立つでしょう。コンセプトを模倣した非常に内容の薄い類書が出ていますから、くれぐれもご注意ください。

小池都知事の英語コミュニケーション能力

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小池都知事が生まれてから、早ひと月半。

リオオリンピックの開閉会式への出席、豊洲新市場への移転の延期、待機児童対策への着手など、エナジェティックに実行力を発揮していらっしゃいます。

英語でもスピーチされています。ほとんどが原稿を読むスタイルですが、インタービューが見つかりましたので、彼女の英語コミュニケーション力を科学的に測定してみました。

小池都知事のメッセージは、世界へ強力に発信されているのでしょうか?

測定に使用したのは、世界一正確に英語コミュニケーション力を測定できるE-CAPです。

E-CAPは、他のスピーキングテストと異なり、言語力(文法、発音、語彙力など)だけでなく、コミュニケーションスキル(思考法、戦術、カリスマ性、自信ある話し方など)を含めた250項目以上を人的評価とコンピュータ評価を合体させて測定します。つまり、リアルに近い英語コミュニケーション力を知ることができる唯一無二のツールです。

結果は、次の通りです:

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E-CAPでは、70点がプロフェッショナルとしてグローバルビジネスを扱える基準となっています。小池都知事は、その基準を大きくクリアしているので素晴らしいです。

さらなるステップアップには、話の戦術や単語選択や流暢さを洗練させていくことが課題となるでしょう。

読者の方々のコミュニケーションの参考としていただくために、小池都知事のスピーチの目立った3つの特徴を挙げてみましょう。

 

1.スロースピーチ

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小池都知事は、許容範囲ぎりぎりのゆっくりとしたスピードで話しています。

でも、これは短所ではなく、長所です。なぜなら、特に政治家はゆっくりと話さなければなりません。

と言うのも、権威が高まるからです。特に欧米では、「早口な人は信頼できない」という文化が根深くあります。

ビジネスでも同様です。早口で話して、頭の回転が良いように人を印象づけることはできません。十分に間をとって話してこそ、リーダーシップをとるためにふさわしい権威が生まれます。

 

2.単語選択のくせ

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小池都知事の単語選択のくせに注目してみましょう。黄色で示した部分が、基準から外れた単語です。

もちろん小池都知事がwoman, politics, policy といった単語をよく使用するのは、簡単に予想できます。

しかし、thinkを多用していることには違和感があります。

実は日本人によくある癖のひとつに、”I think”の多用があります。日本語「私は、……と思います」がそのまま英語に翻訳されて使われていると言えるかもしれません。

英語ではたびたび使うと、権威と自信がないスピーチに聞こえてしまいます。

比べてみましょう。

  • I think the Olympics are a problem.
  • The Olympics are a problem.

都知事やビジネスパーソンとして適当なのはどちらかは、説明するまでもないでしょう。

 

3.流暢さ

文法、発音の正確さが高いですし、接続詞の使用方法も良いです。

ですが、おかしな場所で間を取ることが、流暢さのスコアを落としています。

これも日本人に頻繁に発生する問題です。でも間を適切な場所に置けばいいだけですから、簡単に向上させることができます。

その方法については、英語で考えるスピーキング: すらすら話すための7つの思考法に詳しく書いています。