月別アーカイブ: 12月 2016

トレンディー英単語 最終回

2016年も、いよいよ残り少なくなってまいりました。

今年最後のブログ、そしてトレンディー英単語最終回にふさわしい一語をご紹介しましょう。

まず、ある単語のトレンディーぶりから概観します。

 

resilience

The Rise of the Word Resilience (www.globalpolicyjournal.com/blog/15/05/2013/rise-word-resilience より)

 

そう、このグラフは今回ご紹介する単語resilience が出版物に登場した頻度です。すごい伸びですよね。特に1990年代から飛躍的に使われるようになりました。

現在まで好まれて使用され続けていて、特に20〜30代の人たちの会話でよく耳にします。

就職面接では、

My best qualities are creativity, leadership, and resilience.

と自分をアピールする人も多いくらいに、resilience は企業が従業員に求める重要な要素のひとつになっています。

ところで、resilience とはいったい何でしょうか?

日本語では、「立ち直る力、回復力」と訳されています。そう、逆境に瀕しても屈することなく、道を切り拓いていくことです。

3-things-highly-resilient-people-do-differently

例文を挙げましょう。

  • Although Toyota is facing a big recall, it’s a resilient organization, so it’ll continue to grow.

(トヨタは大規模なリコールを実施しているけれど、回復力ある組織だから継続して成長するだろうね)

  • This project will be very tough, so we’re looking for resilient people for the project team. Who do you suggest?

(このプロジェクトはかなり大変だから、そのチームには回復力ある人を探しています。誰を推しますか)

 

Resilience の意味は、たびたび勘違いされています。

どういうことでしょうか。

この単語は、「苦境でも絶えられる我慢強さや優れた持久力があること」という意味ではありません。

自分の感情のコントロールが上手だったり、楽観的だったり、ポジティブだったり、失敗を教訓ととらえることができたりして、「立ち直りが早いこと」です。

つまり、常に仕事のことが頭から離れないの人のことではなくて、仕事から頭を切り替えてぐっすり寝るのが上手な人の能力と言ってもいいでしょう。

回復力の欠如—–仕事のことを考え込んだり、携帯電話のことが気になって眠れないこと—–は、年間約16.1兆円 (1380億ドル)という日本企業の莫大な損失につながるという最新の調査結果があります。

ビジネスが、resilience を好むのも当然です。また過労が生産性の敵であることも証明しています。

今年も、最後までお読みいただきましてありがとうございました。

年末年始を通して、最高のresilience を蓄えられますように。そしてその回復力で2017年もさらに遠くまで飛んでいきましょう。

皆様、素晴らしいお年をお迎えください!

 

ビジネス英語がスピーキング能力だけで十分な理由

スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングは、別々の4つの能力のように考えている方が非常にたくさんいます。

まあ、TOEICやTOEFLといった代表的なテストが、こうしたセクション別に採点されますから、そう思い込んでしまっても仕方がありません。

ところが実際には、おとなの英語力は、スピーキングでこそ最も正確に測定することができます。スピーキング能力が高いということは、リスニング、ライティング、リーディング能力も高いと考えて間違いありません。

その逆はなくて、リスニング、ライティング、リーディングはまあまあだけど、スピーキングは苦手だと感じている方は大勢います。

もう一歩踏み込んで申し上げると、ビジネス英語を使いこなすためには、スピーキング能力を集中して開発するだけで十分です。

なぜでしょう?

ちょっと考えてみると、当たり前のことです。

スピーキングには、次の図で示すように非常に多くの英語能力の要素(グリーンとオレンジの丸)が反映されるからです。

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スピーキングに反映される英語コミュニケーション能力の要素

例えばリスニング力は、スピーキングである程度分かってしまいます。話せるということは、同じことを聞き取れるということは本当だからです。

文法力も、語彙力も、発音の正確さも、もちろんスピーキングに出ます。

ライティング力については、もちろん小説や学術論文を書く力はスピーキングでは分かりません。ですが、ビジネスで使うメールやメモを書くライティング力は、会話のようなスタイルですから、やっぱりスピーキングで分かってしまいます。

それにスピーキングには、言語能力(緑の丸)だけではなくて、戦術、文化の知識、自信の有無、思考スタイルの使い分けのようなコミュニケーションスキル(オレンジの丸)まで反映されます。

つまり、「スピーキングは、言語能力とコミュニケーション能力を映し出す鏡」と言っても過言ではありません。

ハーバードやイェール大に留学するアジア人学生のTOEFLスコアは、大変高いです。特に中国、韓国の方々は、満点が珍しくありません。

でも大学側はその結果を鵜呑みにせずに、独自のスピーキングテストを実施して、英語コミュニケーション力を確認しています。

アジア人のTOEFL高得点者が、そのスピーキングテストにパスする確率はどのくらいだと思いますか?

驚くべきことに、20%以下です。

推測ですが、TOEICの高得点者のスピーキングテストをパスする確率は、さらに低いでしょう。TOEFLの英語知識レベルは、TOEICよりも高いですから。

確かにTOEICやTOEFLのスコアアップはどちらも、「英語知識を蓄える」という点では有意義かもしれません。

ですが、ビジネスパーソンの目的—-リアルな英語コミュニケーション力の向上—-のためには、スピーキング能力の向上に集中すべきです。

そのための重要な一歩は、自分のスピーキングの問題点を客観的に発見することです。

お勧めしたいのは、E-CAPです。英語コミュニケーションの250項目以上について科学的に測定してくれるアセスメントです。またオプションでは、向上するためのカスタマイズされたアドバイス、教材、練習方法などを電子ブックにしてもらえます(アドバイザリーレポート)。

他のスピーキングテストより好ましい理由は、何でしょうか?

他のテストの評価項目があまりに少ないからです。ご存知のように、人間のスピーチは非常に奥が深く、複雑です。その一面をとらえただけでは、問題点を詳細に知ることができません。ということは、効果的な対策を立てることができませんから、向上することも難しいのです。

スピーキングの向上に集中し、自分の問題を解決し、足りない知識やスキルを入れながら練習・実践することが、「ビジネス英語術上達の王道」と言えるでしょう。

次回は、ご好評の「トレンディー英単語シリーズ最終回」をお届けします。お楽しみに!