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トランプ大統領の交渉術

第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプが発効した大統領令(an Executive Order by President Trump)中東・アフリカ7カ国からの入国禁止措置(travel ban)が大混乱を起こしていますが、その一方で彼が1987年に書いたTrump: The Art of the Dealの復刻版が、アマゾンサイトで大ベストセラーになっています。

世界中の政府高官たちが、トランプ大統領について少しでも多くの知識を仕入れるために、彼の著作を必死で読んでいる最中だとか。

この本への評価はさまざまですが、父親から受け継いだ資産(日本円で約1億円とも200億円とも)を、3000〜4500億円(この評価もいろいろ)にも増やした彼のビジネス交渉の手腕は参考になるのではないでしょうか。

その特徴を3つ挙げると、

  • Think Big

トランプ氏は、不動産業をしながら良い生活を手に入れても決して満足せず、努力する価値のある記念碑的な何かを建設することを常に考えていたと振り返っています。

プロジェクトや交渉で「大志を抱く」ことは、非常に重要です。なぜなら自分の限界を押し上げることはもちろん、入手可能な資源について徹底的に考察する機会が得られるからです。

Think small だと簡単にやり遂げることはできますが、本来自分が発揮できるはずの真の実力を永遠に知ることなく終わってしまいます。

  • 最悪のシナリオを予測する

トランプ氏が交渉する時は、いつも最悪のシナリオを考えておくそうです。つまり、「相手の欲しいもの」をとことん理解し、それにどのように対応するかのプランを練っておく。

すると、交渉が予想したほどには悪い状況でなかった場合には、相手の要望を非常に上手く扱うことができるのでより楽に合意に至ることが可能になります。

  • 選択肢を最大化せよ

選択肢を多く持つということは、フレキシブルになるということです。

トランプ氏は、あらかじめ決まったスケジュールを持ったことはなく、会議も立て続けに入れずに、オフィスへ行くと、たった今、何が起っていて何をすべきかで行動していました。

これまで自分のビジネスを守ることができたのは、このフレキシビリティーのおかげだと書いています。ひとつの道が渋滞していたら、すばやく他の代わりのルートを探すという柔軟さ。たとえベストな状況でお膳立てされた計画であっても、ビジネスで何が起るかなんて分からない。そうした状況に備えて、彼は少なくとも6つのアプローチ方法を思いつくことができたそうです。

原書の日本語翻訳の文庫版トランプ自伝―不動産王にビジネスを学ぶ (ちくま文庫)も出版されていますが、英語でも非常に読みやすいです。

英単語をブラッシュアップするついでに、初版から世界中で1億1千部以上売れている本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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