Gritの深い意味

アンジェラ・ダックワース著「グリッドやり抜く力」 は、もうお読みになりましたでしょうか。

 

世界的大ヒットとなりました。日本でも20万部突破しているそうです。まだお読みでない方は、その内容の一部を著者のTEDでのスピーチからどうぞ。

 

これだけ本が売れて、grit が「人生の成功のキーワード」として浸透してしまうと、その単語の意味はポジティブこの上ないと理解している方も多いのではないでしょうか。ちょっと心配です。

 

Gritの意味はさまざまあり、書名となった単語は心理学用語として使用されていて、その意味は「ある目的に向かってパッションを持って取り組み続ける人格特性」です。

 

より一般的な単語 consistent (徹している)や perseverance (不屈の) に言い換えることができます。

 

でも、grit を使用するにあたって、注意しなければならない点があるのです。それは、grit にはネガティブの意味が含まれることが多々あることです。

 

と言うのも、grit の本来の意味は、

variety-of-tungsten-grit-52

つぶの荒い砂やホコリのこと。

 

そう、美しいイメージはありません。むしろ、汚くて、暗い。この元々の意味をこの単語から完全に取り去ることは難しいです。

 

つまり、状況によって grit は「汚いことも含めて手段を選ばずに目的を達成していく」という意味になることもあります。

 

例を挙げると、

 

He had a gritty reaction to losing the company’s biggest client.

 

ポジティブにgrit の形容詞であるgritty の意味を理解すると、

「会社最大のクライアントを失ったことに忍耐強く反応した」

つまり、そんな苦難にめげずに、新規クライアント開拓のために努力している様子に取れます。

 

その一方で、ネガティブにも解釈できます。

「会社最大のクライアントを失ったことに痛烈な反応を示した」

例えば、その原因を人のせいにして苛立っていたり、悪いことをしてでも失った顧客を取り戻すために画策しているように解釈できます。

このように両極端な意味にもなりますから、くれぐれも文脈にご注意ください。

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