■7月2日公開 映画『ゴジラVSコング』撮影秘話
最先端の特撮を駆使した圧巻の迫力で、公開がとても楽しみです。
ところで、この映画でハリウッドデビューされた小栗旬さんが、サーモンの発音に苦労したと話していました。
下記は、小栗さん自身の言葉です。
「ネイティブな人間が聞くと、『サーモン』という単語には聞こえないと。そうしたちょっとした音の違いは、自分ではわからないですし、いったい何がダメなのか、途中から僕自身わからなくなっていった。感覚としては、 『サーモン』 って何百回も言ったんじゃないかな(笑)」
■多くの日本人の核心的問題
サーモンが、”salmon (鮭)” なのか、”sermon (説教)” なのかは説明されていませんでしたが、カタカナで書かれていたところから、前者でしょう。
この小栗さんの正直な生の声に対して、彼の英語力について辛辣なコメントが飛んでいましたが、実はこの発音は、総合的な英語力とはあまり関係ありません。
この単語は、日本人にとって単純に難しいのです。 海外でビジネスをしていらっしゃるくらいの中上級レベルでも、この発音を外していらっしゃる方はたくさんいます。
それほど、困難な発音のひとつなのです。
日本語でも気軽にサーモンという単語を使っていますから、英語でのその発音の難しさを実感できにくいのです。
■ 苦手なのは「R」「L」だけではない
なぜ苦手なのでしょうか。
日本語では、5つの母音しか使用しない一方で、英語には20の母音が存在するからです。
そのため、存在しない音の違いに慣れていないのです。
母音の長さ、そして口の開ける位置で微調整することが難しいわけです。

■ 海外に一歩出ると分かる英語学習の本質
英語学習の本質とは、文法ができなくとも、英語は伝わる。しかし単語の発音がずれていると、まったく通じないということです。
この点を見逃していると、いくら語彙数が多かったとしても、宝の持ち腐れとなってしまいます。
簡単だと思っている単語の発音、特に日本語でも使っているような英語の発音こそ、まず押さえる必要があります。
■ ソリューション
では、どうするのか?
英語が世界標準語となっている昨今、ネイティブスピーカーの発音を真似る必要はまったくありません。
かえって、少しアクセントがあったくらいの方が、信頼が高まるというデータもあるくらいです。
ポイントは、通じる発音レベルにしておくことです。
特に、英語に自信を持っていらっしゃる方が、簡単な単語が通じなかったりしますと焦って、心理的に動揺してしまいます。上手くいくはずの会話やプレゼンでつまづいてしまうのは避けたいところです。
日本人が苦手とする簡単な単語の発音をまとめて見直したい方は、「完璧にするシリーズ:最頻出単語365の母音」で一気に練習してしまうのも良い手です。