相手が思わず熱心に聞いてしまう英語表現

会議やディスカッションや交渉などと、ビジネスでは自分の考えや意見や立場を表明する機会が山ほどあります。

その際に「ポイントを簡潔に述べること」はコミュニケーションの基本として、もうとっくにご存知でしょう。

でも意外におこなわれていない、誰にでもできる簡単で効果絶大なことがあるのです。

いったい何でしょうか?

それは、「これから私は重要なことを言いますから聞いてください」という合図です。

この合図は、このあわただしい世の中において非常に重要です。

なぜって、人があなたの話を聞いてくれている保障はどこにもありませんから。

相手は、あなたの話を聞いているように見えても、「ゴールデンウィークはどうしようか」「ランチは何を食べようか」「新しい部長と気が合いそうだな」とかまったく違うことを考えていることがあるからです。

すると、あなたのどんなに素晴らしい知識も見解も提案も、陽があたらないままに終わってしまう可能性だってあります。

だからこそ、「これからためになることを言うから聞きなさい」というサインを送ってください。

もちろんこの通りに言って受け入れてもらえるのは、威厳のある親か小学校の先生くらいなものでしょう。

そこで、同じ効果がある英語表現の出番です。

 

  1. Here’s my contention.
  2. Here’s my point.
  3. Here’s the thing.

 

これらを使うと、あなたは相手の注目を一身に集めます

 

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1は、ややフォーマルな状況向きですが、論理的で洗練された響きがあります。2は、いつでも使用できます。使うだけで話が分かりやすくなりますから協調性を示すことができます。そして、3は、イディオムなので、英語圏で育ったようなこなれ感が出るでしょう。

これらで相手に合図を送り、じっくりと聞いてもらえる態勢を作る。それから、あなたの考えを述べてください。

すると、相手の理解度が上がり、話し合いは生産的に、そしてあなたの話し合いへの貢献は記憶に残るものとなるでしょう。また、会議に飛び込んで意見を述べる時にも便利です。

簡単、しかも出番が多いですから、試さない手はありません。

では、また。

トレンディー英単語 Part IV

言葉は生きていますから、時代のニーズによって意味も用法も使用頻度も変化します。

もちろんビジネス単語の中核として不動の位置を占める『ビジネスプロフェッショナルが使うパワー英単語100』はおさえておくといいでしょう。

しかし、それに加えて、現代ビジネスの気のきいた単語やフレーズを使えるようになっておくことも大切です。

リアルオフィスではそういった英語が飛び交いますし、適宜使用することで、ビジネス会話が小気味よく進むこともありますし、時代の潮流に乗っている自分をアピールすることもできます。

以前、トレンディー単語Part I〜IIIを書きましたので、そちらも合わせてご覧ください。

今回は、Part IV をお届けいたします。

ご紹介したいのは、非常に簡単で幼稚園の子供でも知っている単語です。

ところがビジネス単語になると意味がまったく変わってしまうので、知らないと混乱します。

いったいどんな単語でしょうか。

その単語とは、Color です。

でもビジネス単語として使用された時の意味をご存知でしょうか?

その意味は、additional information (補足的な情報)になります。

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そう、スケッチに色づけしたおかげで、分かりやすくなったり、向上するイメージです。

例文を挙げましょう。

  • Could you give more color on  your proposal?

(あなたの提案に補足的な情報をしていただけませんか)

  • That is the perfect color I needed!

(それは私が必要としていた完璧な補足的な情報です)

  • Once I have your color, I will share the plan with some of the marketing folks.

(いったんあなたの補足的な情報を入手したら、その計画を販売担当者の何人かと共有するでしょう)

辞書にはまれにしか意味が解説されていないにもかかわらず、ビジネスでは活用範囲の広い単語です。

ぜひとも皆さんのボキャブラリーリストに入れてください。

Gritの深い意味

アンジェラ・ダックワース著「グリッドやり抜く力」 は、もうお読みになりましたでしょうか。

 

世界的大ヒットとなりました。日本でも20万部突破しているそうです。まだお読みでない方は、その内容の一部を著者のTEDでのスピーチからどうぞ。

 

これだけ本が売れて、grit が「人生の成功のキーワード」として浸透してしまうと、その単語の意味はポジティブこの上ないと理解している方も多いのではないでしょうか。ちょっと心配です。

 

Gritの意味はさまざまあり、書名となった単語は心理学用語として使用されていて、その意味は「ある目的に向かってパッションを持って取り組み続ける人格特性」です。

 

より一般的な単語 consistent (徹している)や perseverance (不屈の) に言い換えることができます。

 

でも、grit を使用するにあたって、注意しなければならない点があるのです。それは、grit にはネガティブの意味が含まれることが多々あることです。

 

と言うのも、grit の本来の意味は、

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つぶの荒い砂やホコリのこと。

 

そう、美しいイメージはありません。むしろ、汚くて、暗い。この元々の意味をこの単語から完全に取り去ることは難しいです。

 

つまり、状況によって grit は「汚いことも含めて手段を選ばずに目的を達成していく」という意味になることもあります。

 

例を挙げると、

 

He had a gritty reaction to losing the company’s biggest client.

 

ポジティブにgrit の形容詞であるgritty の意味を理解すると、

「会社最大のクライアントを失ったことに忍耐強く反応した」

つまり、そんな苦難にめげずに、新規クライアント開拓のために努力している様子に取れます。

 

その一方で、ネガティブにも解釈できます。

「会社最大のクライアントを失ったことに痛烈な反応を示した」

例えば、その原因を人のせいにして苛立っていたり、悪いことをしてでも失った顧客を取り戻すために画策しているように解釈できます。

このように両極端な意味にもなりますから、くれぐれも文脈にご注意ください。

電話嫌いを克服するためには?

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「仕事がすべてメールで完結すればいいのに……」

と心から願っている方は、結構多いのではないでしょうか。

でも、電話が消滅しそうな気配はまったくない。

メールのテクノロジーは完璧ではないですし、相手が返信してくれないこともありますし、両者で問題を確実に話し合いたいこともありますから、電話の価値はいまだに侮れません。

電話嫌いのメール好きの心理には、2つの側面があります。

ひとつは、メールの方が相手の予定をリスペクトできるし、文章の方が伝わりやすい場合もあるし、じっくり考えながら書けるし、証拠も残せるしという、説得力ある理由づけです。

しかしその一方で、「相手の言ったことに対して、臨機応変にベストな応答をしなければならない」ことにプレッシャーを感じています。電話の相手が重要な顧客だったり、電話の会話を周りの上司や同僚に聞かれている場合は特にそうです。

すると、電話をかけるべき時にもかかわらず、ついついメールで済ませてしまうことになりかねません。

電話が効果的な時に躊躇なくビジネスツールとして活用するためには、このプレッシャーを取り除く必要があります。

でも、どうしたらいいでしょうか?

 

1.最初と最後を決める

「人の印象は、最初の30秒で形成され、最後の印象は第一印象よりも長く持続する」という研究結果があります。

つまり、最初と最後さえ決めれば、中間で余程のミスを犯さない限り、それほど悪い印象は残らないでしょう。

 

2.電話する理由をあらかじめ明確にしておく

相手に伝えたいポイントを必ず準備しましょう。

緊張感や予想外の会話の展開によってうっかり忘れてしまうこともあるので、頭の中で行うよりは、メモしておいた方が万全です。

 

3.最悪のシナリオを仮想する

会話で上ると予想される最悪の事態―例えば、契約を打ち切られる、商品に不具合が発生している、何かのトラブルについての苦情―に対して自分がどう対応するのかを考えておくといいでしょう。

最悪な事が本当に起ったとしても冷静に対処できますし、実際にはそんな事態は稀ですから、それ以外の場合なら自信を持って余裕で応対できるはずです。

 

4.あえて質問するようにする

上記2と3についてですが、自分のステートメントばかり準備することは避けるようにしましょう。と言うのは、顔が見えない電話では一方的に言い分を伝えると押しづけがましくなることがあります。

意識して相手に質問するようにして、一緒に解決していく態度を志すと、より良い会話を作り出すことができます。

また質問すると、相手が話す時間が長くなりますから、自分が余計なことをしゃべって失敗する可能性も低くなります。英語やその他の外国語で話す場合にはメリットとなります。

 

5.電話自体の成否よりも、情報交換がもたらす将来への成果を喜ぶべきである

電話の成否は、たいして意味がないことを理解しましょう。

それよりもずっと大切なこと―それは相手との情報交換をいかに将来の仕事へ向けて役立てるかということです。

たった一本の電話から得られる価値が途轍もなく大きいかもしれないと考えると、電話も楽しくなってきます。

 

仕事の電話が苦痛な時に、ぜひ思い出してみてください。

トランプ式パワー握手のしかた

「人の握手の質で、性格まで判断できる」

と欧米社会では考えられています。

それほどに握手は重要で、力強い握手が好まれます。

そしてあのトランプ大統領の握手は、まさに彼の性格を象徴するようにエナジェティックで、支配的です。

そのユニークなトランプ式握手とは、

 

1. 力強いグリップ

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写真:AFP

 

2. 自分側に相手を引き寄せる

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写真:Washington Post

 

3. 相手の手の甲、あるいは上腕を軽くたたく

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写真:AFP

 

に特徴づけられています。

ところで、安部首相はこの日本ではあり得ない握手にどう対処したでしょうか?

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写真:AP

 

二人は、19秒という長い時間がっしりと手を握り合ってお互いの協調関係を確認したようです。

トランプ大統領はその握手の後で、「力強い手だね。(ボディーランゲージで)ゴルフをするから。」とコメントしています。安部首相は、相当頑張ったのではないでしょうか。

しかし、安部首相のさらに上を行く握手をかわした人物がいました。

カナダのトルドー首相です。というのも、彼はトランプ大統領と同じ3段階を踏んだ握手を実践したからです。お互いに引き寄せ合って手を握り締めながら、上腕をたたき合っています。

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写真:Twitterより

 

イギリスの The Telegraph は、このシーンに対して「トルドーのトランプとの握手はカナダ史上最大の権力の表明」という見出しをつけています。

トルドー首相は、トランプ式握手を事前にかなり練習したのだとか。

政治外交はもちろん、ビジネスでも、社交でも、握手は非常に重大な役割を持っています。そのため専門のコーチについて練習する政治家やビジネスエグゼクティブも少なくありません。

グローバルな完璧な握手のしかたについては、『日本人の知らないワンランク上のビジネス英語術』をご覧ください。

グリップの強さから、時間、視線まで詳細に解説しています。

ネイティブスピーカーの英語 は、もはやお手本ではない

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英語ノンネイティブスピーカーの割合(マイクロソフト社 Overview of MUI より)

英語のお手本をネイティブスピーカーとする時代は終わりました。

ノンネイティブスピーカーの割合が圧倒的に多くなった世界では、ネイティブスピーカーはマイノリティーとなったからです。

英語は単なるコミュニケーションのツールですから、ネイティブスピーカーを目標とするのはなく、「お互いが最も良く理解し合えるスタイル」へと向かっていくのは当然の帰結と言えるでしょう。

と言うわけで、今、英語のインターナショナルスタイル化が急速に進んでいます。

アメリカ人やイギリス人がインターナショナルスタイル英語を学ぶための講座や教材も珍しくなくなりました。

具体的に何を学んでいるのでしょうか。

主にアメリカ特有のイディオムを避けることや、スピードのコントロール、強調のしかたなどが取り上げられています。あと、文法もですね。ノンネイティブスピーカーの文法の方が正確な場合も多いですから(笑)。

ところで日本へ行くと、

「ブリティッシュ英語でトレーニングできますか」

というご質問を受けることがよくあります。

「それがご希望とあれば…。でもグローバル企業内では英国人もインターナショナルスタイルで話すようになってきました。その方があらゆる国籍の人とより効率的に理解し合えますし、影響力も大きくなるし、リーダシップも発揮できます。」

が、答えです。

そうなんです。米語かブリティッシュ英語かは、グローバルレベルではたいした意味を持たなくなってきています。

では、東アジアの人々がインターナショナルスタイルを最速最短で極めるためには、どうしたらいいでしょうか?

是非とも自分の欠点をピンポイントで知るところから開始してください。

意外にも自分の問題点を知らないまま、やみくもに文法を学習したり、語彙を増やしたり、会話の練習を始める方が多いのです。どう考えても非効率です。

英語コミュニケーションに必須な250以上の項目について評価でき、自分の長所短所が鮮やかに分かる英語アセスメントE-CAP を一度お試しにあることをお勧めします。

このアセスメントの基準は、ネイティブスピーカーではなく、世界で実際に活躍している真にコミュニケーションが上手なビジネスパーソンなので、世界における自分の英語コミュニケーション力を正確に測定できます。

まずはE-CAPを試してから、英語コミュニケーション向上の戦術を練ってみてはどうでしょうか。

トランプ大統領の交渉術

第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプが発効した大統領令(an Executive Order by President Trump)中東・アフリカ7カ国からの入国禁止措置(travel ban)が大混乱を起こしていますが、その一方で彼が1987年に書いたTrump: The Art of the Dealの復刻版が、アマゾンサイトで大ベストセラーになっています。

世界中の政府高官たちが、トランプ大統領について少しでも多くの知識を仕入れるために、彼の著作を必死で読んでいる最中だとか。

この本への評価はさまざまですが、父親から受け継いだ資産(日本円で約1億円とも200億円とも)を、3000〜4500億円(この評価もいろいろ)にも増やした彼のビジネス交渉の手腕は参考になるのではないでしょうか。

その特徴を3つ挙げると、

  • Think Big

トランプ氏は、不動産業をしながら良い生活を手に入れても決して満足せず、努力する価値のある記念碑的な何かを建設することを常に考えていたと振り返っています。

プロジェクトや交渉で「大志を抱く」ことは、非常に重要です。なぜなら自分の限界を押し上げることはもちろん、入手可能な資源について徹底的に考察する機会が得られるからです。

Think small だと簡単にやり遂げることはできますが、本来自分が発揮できるはずの真の実力を永遠に知ることなく終わってしまいます。

  • 最悪のシナリオを予測する

トランプ氏が交渉する時は、いつも最悪のシナリオを考えておくそうです。つまり、「相手の欲しいもの」をとことん理解し、それにどのように対応するかのプランを練っておく。

すると、交渉が予想したほどには悪い状況でなかった場合には、相手の要望を非常に上手く扱うことができるのでより楽に合意に至ることが可能になります。

  • 選択肢を最大化せよ

選択肢を多く持つということは、フレキシブルになるということです。

トランプ氏は、あらかじめ決まったスケジュールを持ったことはなく、会議も立て続けに入れずに、オフィスへ行くと、たった今、何が起っていて何をすべきかで行動していました。

これまで自分のビジネスを守ることができたのは、このフレキシビリティーのおかげだと書いています。ひとつの道が渋滞していたら、すばやく他の代わりのルートを探すという柔軟さ。たとえベストな状況でお膳立てされた計画であっても、ビジネスで何が起るかなんて分からない。そうした状況に備えて、彼は少なくとも6つのアプローチ方法を思いつくことができたそうです。

原書の日本語翻訳の文庫版トランプ自伝―不動産王にビジネスを学ぶ (ちくま文庫)も出版されていますが、英語でも非常に読みやすいです。

英単語をブラッシュアップするついでに、初版から世界中で1億1千部以上売れている本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。